王子駅前の老舗大衆酒場「宝泉(東京都北区王子1-19-10-102)」で、一人飲みを楽しんできましたので、その模様をレポートします。

目次
王子のコの字の大衆酒場「宝泉」で一人飲みを楽しむ
過去投稿:2018年
JR京浜東北線と東京メトロ南北線が交差し、都電が走る王子。飛鳥山の緑が広がり、下ローカルな雰囲気が感じられるこのエリアには、ふらっと一人で立ち寄りたくなる渋い酒場がいくつかある。
今回はそんな王子で、何度か訪れている老舗の大衆酒場をご紹介します。

その名も、王子で昭和49年から続く「宝泉」。
コの字とロの字、2つのカウンターが並ぶ、家族経営の大衆酒場です。酒場番組や各種メディアにもたびたび登場し、酒場通の間では言わずと知れた名店。
カウンターのお店なので、一人飲みでも落ち着いて過ごしやすく、生ホッピーが楽しめたり、手作りのおつまみも魅力的で、何度かお邪魔しています。
場所は王子駅北口から徒歩3分ほど。

柳田公園の向かいにお店があります。

(手作りの招き猫ちゃんが印象的)
早速お邪魔しま~す!

(合計で40名足らずが利用できそうな空間。和気あいあいというよりは各々自分のペースでというような雰囲気)
縄のれんを潜って引き戸を開けると、目に飛び込んでくるのは、ロの字とコの字、二つ並んだカウンター席。二つ並んでいるのはなかなか珍しい光景。
「一人です」と、人差し指を一本上に向けると、「こちらどうぞー」とお店の方。
お店は家族経営で、二代目のご主人を中心に切り盛りされています。
お優しい雰囲気の方で、イイ意味でほっといてくれる感じもあり、一人でのんびり飲むにもちょうどいいんです。

(ご主人の趣味が光るプラモデルが飾れていたりも)
早い時間帯など、タイミングによっては、大女将さん(二代目のお母さま)がいらっしゃることも。
とある土砂降りの日。
仕事で嫌なことがあり、悶々と一人で飲んでいた私に、「雨の中、来てくれてありがとう」「ゆっくり飲んでね」と声をかけてくださったんですよね。そんな何気ないひと言に、和んだりして。

テレビ有りますと看板の通り、テレビが3台完備されていたりもします。
宝泉のシステム・メニュー
システムは口頭注文・伝票式の後払い。座れますが、お通しや席料はありません。
生ホッピーが楽しめる!

お酒は酎ハイ類390円~。
生ホッピー(焼酎はキンミヤ)をはじめ、酎ハイ、サワー類、お茶割り、瓶ホッピー(仕上りタイプ)、ハイボール、生ビール(黒ラベル)、日本酒、芋麦焼酎など。
ボトル類もあります。ボトル用の生ホッピーがあったりするのも魅力的!
おつまみは330円~

おつまみは330円から。大女将さん曰く、ほとんどが“手作り”だそうで、お客さんの声を取り入れたりもしているのだとか。
冷奴やトマト、ポテトサラダ、ハムフライ、肉豆腐など「こういうのがいいんだよ」と言いたくなる酒場の定番がずらり。
からみもちや磯辺巻など、小腹が空いたときにうれしい一品が、さりげなく用意されているのもまた良いよね。

サラダが各種あったり、日替りのお刺身二種盛り、チーズサラミやチーズ盛合せなども。

呑兵衛心をくすぐるおつまみがいろいろ。名物のやわりめは必見。
王子の名店で一人飲みを楽しむ
究極の生ホッピー

(生ホッピー630円 ※白だけ)
このお店に来たら、まずは「生ホッピー」からはじめたくなる。
生ホッピーは限られたお店にしかない、サーバーから注がれるホッピー(氷なし)。その中でもこちらは“かなり個性的”で、泡は極少、焼酎は濃いめの“バリカタスタイル”。
一口飲めば、ほろ苦くまろやかで、のどごしは爽快。後から焼酎のキレがガツンときて、効く~~~!となる。一杯でほろ酔い一直線です。
思わず「相変わらず濃いですね😆」と口にすると、
大女将さんが、「ジョッキ半分ぐらいまで焼酎入れてるの。お酒飲めないから、最初どれぐらい入れたらいいかわからなくて…でも、それで始めたから、今さら止められないし😂ゆっくり飲んでね」と。
そんなわけで、生ホッピーは3杯までのルール。濃さの奥に、やさしさを感じる一杯。
瓶ホッピー

(瓶ホッピー390円 ※白だけ)
生ホッピーを飲んだら、「瓶ホッピー」も飲みたくなるくらいには、ホッピーが好き。
こちらは、氷入りのホッピーで、瓶のセットではなく最初から“仕上がりタイプ”。三冷ホッピーの氷入り版、と言えばイメージしやすいかもしれません。
やや硬めではありますが、生ホッピーよりもすっきりしていて、飲みやすい一杯。
ポテトサラダ

(ポテトサラダ330円)
とりあえずで注文したくなる「ポテトサラダ」。
なめらかさの中に、ホクホクとしたじゃが芋の存在感。きゅうり、玉ねぎ、ハムが入っていて食感が楽しく、爽やかさとコクのバランスがちょうどいい。
これこれ、こういうのがいいんだよ。

一緒に中濃ソースを出してくれるので、味変でかけるとコロッケ感覚。より一層お酒がすすむ味わいに。
ハムフライ

(ハムフライ390円)
人気の「ハムフライ」は厚みがあって、サラダとカラシが添えられているのもうれしいポイント。
カラッと揚がっていてサクサク!噛むほどにプレスハムの旨みがじわっと広がる。そこにカラシのピリッとしたアクセントがきて、ホッピーゴクゴク案件。

ちょうどいい厚み。
名物のやわりめ

(やわりめ680円)
名物の「やわりめ」は、あたりめを調味料で味付けして炙ったもの。
その名の通りやわらかくて食べやすいし、THE酒泥棒な味わい。添えられたマヨ一味もたまらない。先代の頃、歯が弱いお客さんが多かったことから考案されたメニューなんだとか。
カンタンサラダ

(カンタンサラダ490円)
家で作ると簡単じゃない「カンタンサラダ」。
キャベツの上には、きゅうり、トマト、レタス、カニカマ、そしてかつお節とマヨネーズ。ここに、お醤油をかけて食べるシンプルなもの。
シンプルなのにお酒がすすむ、カンタンに肴になるサラダ🎶
名物の肉豆腐

(肉豆腐390円)
名物の「肉豆腐」は、味しみしみのお豆腐に豚肉がたっぷり。
甘辛く濃厚な味わいで、日本酒や焼酎が恋しくなる。
シーフードグラタン

(シーフードグラタン580円)
酒場でグラタン見つけたら、頼まずにはいられない。というわけで「シーフードグラタン」。
こんがりチーズとホワイトソースが濃厚クリーミーで、THE酒飲み仕様。海老や貝類の他、コーンたっぷりがうれしい。すすむわぁ~!

お酒と一緒に味わう“酒場のグラタン”は大人のご褒美。

(バイス390円)
シーフードグラタンやハムフライに、爽やかな「バイス」を合わせるのも好き。
シュワっと甘酸っぱくてスッキリ爽やかだから、するするいけてしまう。
からみもち

(からみもち390円)
〆におすすめなのが、焼餅にかつお節と大根おろしががのった「からみもち」。ここにお醤油をたらして食べる。
飲んでいる時に炭水化物はなるべくひかえているのですが、こんな懐かしいメニューが並んでいたら注文せずにはいられませんよ!
〆にもつまみにもなる懐かしい一皿。

早い時間や雨の日に、こちらでのんびり一人飲みするのが好きです。
王子で一人飲みにおすすめの老舗大衆酒場「宝泉」

王子の老舗大衆酒場「宝泉」。バリカタの生ホッピーや手作りのおつまみがおいしいことはもちろん、カウンターで気軽にちょっと一杯できる空気感も魅力のひとつ。
サシ飲みもいいですが、個人的には一人飲みで訪れたい一軒です。
またふらりと。ありがとうございました!
予算:ちょい飲みで1500円~
(注文するものによって大体1500円~2000円台前半とか)
チャージ:なし
支払い:現金の他、PayPayとかも使える
タバコ:喫煙🚬
お手洗い:和式
入りやすさ★★☆☆☆
一人飲みの居心地★★★☆☆
王子の大衆酒場「宝泉」の店舗情報
公式・関連リンク:確認中
※事前に公式情報をご確認ください。



王子でちょっと一杯におすすめのお店一覧はこちら。
