茅場町「ニューカヤバ」セルフ式が楽しい大人の駄菓子屋のような立ち飲み居酒屋(女性単体禁制)

茅場町の立ち飲み居酒屋「ニューカヤバ(東京都中央区日本橋茅場町2-17-11)」で一杯を楽しんできましたので、その模様をせんべろレポートします。

セルフ式が楽しい茅場町の立ち飲み居酒屋「ニューカヤバ」

「女性はちょっと……」

遡ること約10年前、入店をお断りされた立ち飲み屋がある。

このお店のルールとして女性の一人飲み及び女性比率が多いグループ入店はNG。男性の同僚に頼んで同伴してもらうも、先代の女将さんの御眼鏡に適わず入店することは叶わなかった。

なぜ自分は女性なのだろう?と悔しかった。でも仰られているルールの理由も理解できた。

行きたい気持ちがありながらも、一人飲みできないし、また入店を断られるかもしれないと避け続けた10年――。

そんな中、最近知り合った方とその立ち飲み屋の話になり、「職場から近いんでよく飲みに行ってます」とのことだった。

これまでの経緯をお話したところ、「えっ、ひろみんさんならきっと大丈夫ですよ」と(普通に節度を持って飲める人なら大丈夫っぽい)。

そんな一言に背中を押され、三度目の正直でもう一度……!と、入店を試みたのである。

茅場町の立ち飲み居酒屋「ニューカヤバ」へ

やってきたのは、オフィス街の茅場町に佇む「ニューカヤバ」。

昭和39年10月28日創業のセルフ式の立ち飲み居酒屋であり、立ち飲み愛好家にとっては言わずと知れた名店中の名店である。

現在、代替わりされ二代目のご夫婦(先代の娘さんと旦那さん)で切盛りされています。

場所は、茅場町駅3番出口から徒歩3分ほど。

入店はグループに女性1人まで

冒頭でも触れたように、ニューカヤバには、「グループにつき女性1人まで」という50年以上続くルールがある。

代替わりされ、入店ハードルは緩和されていますが、今でもそのルールは引き継がれていて、女性の一人飲みや女性比率の多いグループはお断りされているとのこと。

男性のお客さんが多い中、女性のお客さんが入店することで、お店の空気が変わってしまう懸念からこのようなルールが設けられている。

ですが、基本的にグループに女性1名までならOKだそうです。

今回は男性1名と女性の筆者1名で入店。

ドキドキしながらご挨拶をすると、「どうも~!」と迎えてくださってスンナリ入店。

えっ……今までの不安はなんだったの!?(笑)。

ホッと胸をなでおろし、胸をふくらませながらお邪魔させていただきます。

夢のような立ち飲み空間が広がる

暖簾を潜るとこの光景。

うわぁ~~~~!

店内とガレージ横には、立ち飲み用のカウンターやテーブルが置かれ、40名は利用できそうな広さでしょうか。

壁沿いにはお酒の自販機がずらりと並び、セルフで焼ける炭火の焼き鳥コーナー、縁日のような鉄板、カウンターに並んだ手作りの小皿おつまみetc……

遊び心に溢れていて、童心に帰れる夢のような空間にワクワクが止まらない。

近隣にお勤めであろうサラリーマンで賑わっていて、皆さん楽しそうにイキイキとした表情でここでの時間を楽しまれている。

(ちなみに訪れたタイミングでは、女性のお客さんを3~4名お見掛けしました)。

カウンターの中ではご夫婦で切盛りされていて、わからないことを尋ねると教えてくださったり、酔ったお客さん(まわりが不快に感じるほど)へタイミングを見計らって注意されていたり、安心して飲むことができる。


(ご自身でDIYされたそうです)

店先のガレージ横には、今年増設された小さな立ち飲みコーナーがあります。



さて、何にしようかな

システムはセルフ式のキャッシュオン。

まずは、氷代として60分100円をチャリンと専用箱へ。

お酒は自販機で購入し、割材やおつまみなどはカウンターで購入します。

お酒は自販機で購入

お酒は、キンミヤ焼酎、スーパードライ、エビスビール、芋焼酎 白波、麦焼酎 和ら麦、麦焼酎 琥珀の夢、トリス、ジムビーム、宮﨑本店のサンピースウイスキー、日本盛、本醸造辛口などが並び、自販機で100円⇒200円~。

キンミヤ焼酎やぽん酢サワーが楽しめる

同じく茅場町に宮﨑本店やミツカンの東京支店があることから、キンミヤ焼酎やぽん酢サワーが楽しめるのも嬉しいポイント。

割材は100円からあり、ハイサワーやハイッピー、ホッピーなど。みんな大好き、サッポロラガー赤星大瓶(600円)もある。

日本初?ぽん酢キープができる

ぽん酢サワーのぽん酢はディスペンサーからだと1ぽん=1プッシュ50円。

ぽん酢を瓶ごと1本250円で購入することもでき、使いきれなかった際にはボトルキープのようにぽん酢キープすることもできる。

サラリーマンのおやじさんたちが、ぽん棚から嬉しそうにMYぽん酢を取り出し、帰宅時には戻すという光景にほっこりします。

おつまみいろいろ

おつまみは自身で焼く炭火の焼き鳥1本150円(1人4本ぐらいまで)をはじめ、鉄板焼き、手作りのおつまみは200円~300円の価格帯。

名物の焼き鳥とカヤバ焼きは閉店前に売り切れることもよくあると言う。

カウンターに並ぶ手作りのおつまみは、たこぶつ、サラダ、おでんが売れ筋なのだとか。

※カヤバ焼きはお休みの時もよくあるみたい。

乾き物もあり、角打ち気分で一杯することもできる。



茅場町の楽園で立ち飲みを満喫

※2023年5月現在、価格帯が変動されています(自販機100円⇒200円)

早速はじめていきますか~!


(瓶付ぽん酢サワー450円)

まずは、キンミヤ焼酎(100円)+炭酸(100円)+ぽん酢瓶(250円)を購入して、ぽん酢サワーで乾杯!

柑橘の香りが爽やかで、甘くなくてすっきり美味しいからゴクゴクいけてしまう♪

酒場で、ぽん酢を瓶ごと購入するってはじめて。250円という気軽な価格はもちろん、自分で好きな塩梅入れられるのが嬉しいし、残ったらキープもできるし、こりゃいいや~~!

サワーの作り方

ちなみに、サワーの作り方の流れは下記。

①ジョッキを取り、カウンターで氷を入れる

②キンミヤ自販機にジョッキを置き、100円⇒200円を投入し、キンミヤ焼酎を入れる。

③冷蔵庫から好きな割材を取り出し、カウンターで購入する。

自分で自由にお酒を作れるのが楽しいよね♪

お酒がすすみすぎるカヤバ焼き


(カヤバ焼き250円)

マスターが鉄板で焼いてくださる名物のカヤバ焼きは、熱々でとろっと美味しい!

キャベツと鶏肉入りで、ほんのりとカレー&にんにくの香りがして、アクセントにソース。これはお酒がゴクゴクとすすんでしまう。

※カヤバ焼きはお休みの時もよくあるみたい。


(まぐろ300円)

脂がのっていてとっても美味しいまぐろ。


(おでん300円)

おでんはおだしがきいていてホッと温まる。

手作りのおつまみは何を食べても美味しく、スイスイとお酒がすすんでしまう。

自分で焼けるのが楽しい焼き鳥


(焼き鳥・つくね1本150円)

そうそう、焼き鳥も忘れちゃいけない!

炭火の焼き台で自分たちで焼けるというのがこれまた楽しいの。

焦がさないようにじっくり両面を焼いて、

タレにどぼんor塩をふって再び焼いていく。

できた!!!

ボリュームもあるし、香ばしくってねぎまはジューシーだし、つくねはふっくら。

自分たちで焼くという楽しさも手伝って美味しさもひとしおです。

イイ意味でヤバイ!キンミヤ焼酎ダブル

美味しさと楽しさでぽん酢サワーがゴクゴクとすすみあっという間の3杯。

ガレージ横のキンミヤ焼酎の自販機はダブルでも作れるそうで、シングルの倍量よりも多いのだとか……。そんなことを聞いてしまったら試さずにはいられない。


(キンミヤ焼酎ダブル200円)

ということで、4杯目はキンミヤ焼酎ダブルでぽん酢サワー。

ヤバっ!!!

かなり効きますのでご注意ください。


(ジャもも時価)

最後はマスターおすすめのジャもも。ジャックダニエルを凍らせた駄菓子のすもも×炭酸で割ったものだという。

すももの爽やかさと塩気、ジャックダニエルの独特な香りが混ざり合い絶妙な美味しさ。この飲み方、ツボだなぁ!!!

メニュー記載はないそうで時価だそうですが……在庫がある時は注文はできるそうなので、気になる方は勇気を出してぜひ尋ねてみてください。

愉しい時間はあっという間ということで、気づいたら閉店時間。そろそろお暇しますか。

夢のような茅場町の立ち飲み居酒屋「ニューカヤバ」

夢のようなひと時でした。お店の方も温かく、お邪魔して本当によかったです。

好きなお酒やつまみを選んで買い、時には焼き鳥を焼き、好きな場所で楽しく気ままに飲める「ニューカヤバ」。

遊び心が満載な素敵な空間で、仕事の疲れを癒してくれるオアシスのような立ち飲み処でした。

前述したようにルールがあり、女性にはハードルが高いお店ではあるのですが、酒場好きな方にぜひおすすめしたいお店。

まさに「案ずるより産むが易し」。という言葉が頭を過った夜。次回は10年前に一緒に入店が叶わなかった元同僚を誘ってお邪魔したいです。

ありがとうございました!

タバコ:喫煙

※掲載許可済み

★SpecialThanks:K川さん、ありがとうございました!



MYぽん酢は「ぽん棚」でキープ♪

創業当初から使用されているというレジスター。かっこいい!

看板犬のジェイクくん。

「かわいいねぇ~!」なんて見ていたら、

ひょこっと目の前まで来てくれてキュン。

入口に飾られていた大きなパネル。20年以上前にこちらで撮影された時のものだそう(JRAのCMらしい)。絵になりますねぇ。

キンミヤ焼酎600mLボトルの福ラベル。マスターがハナマサへ通いようやく見つけたんですって。

茅場町の立ち飲み居酒屋「ニューカヤバ」の基本情報

住所:東京都中央区日本橋茅場町2-17-11
営業時間:17時~21時半
定休日:土日祝

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同じく茅場町にはキンミヤ焼酎でおなじみの宮﨑本店の東京支店があります。

外から眺めるだけではありますが、合わせて聖地巡礼するのも楽しいかも。

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