憧れの北九州市と見知らぬ駅で立ち尽くした夜(北九州せんべろ紀行)
2017年は2度訪問している福岡県北九州市。酒場で出会った人たちの温かさや風情のある雰囲気に魅せられ、一瞬にして大好きになりました
今回はそんな北九州市へ一人で初めて訪れた際のエピソードを綴ります。
憧れの北九州市
角打ち発祥の地と呼ばれる北九州市にずっと行ってみたかった。角打ちの宝庫であり、角打ち好きとしてはパラダイスのような場所なのだろう。
だけど来福しても、博多や天神&中州などの酒場で過ごすことが多く、なかなか北九州市まで足を伸ばせずにいた。
今回、日程的に訪れるチャンスが巡ってきた!これは行くしかないと憧れの北九州市へ。
ドキドキで一人、博多から新幹線に乗り15分。あっと言う間に北九州市の小倉へ到着。
(白頭山の100円生の機械)
ホテルに荷物を置いて、真っ昼間から早速小倉駅付近にある100円ビールでおなじみの24時間酒場「白頭山」で口開け。
(魚住酒店で乾いた喉を潤す)
お次は、レトロの街・関門海峡が望める門司港駅エリアへ。たっぷりと街歩きをして酒を抜き、渇いた喉を「魚住酒店」で潤す。
その後は、小倉駅から電車で20分程で到着できる憧れの折尾駅まで。
(折尾駅付近の川沿い)
折尾駅の川沿いには、角打ち、立ち飲み、スナックなどが並び風情のある飲み屋街。その風景がとても素敵でじっと見入ってしまう。
ちなみにこの折尾駅は「かしわめし弁当」でもおなじみだそうで、次回はぜひ購入したい(その後、購入した)。
(憧れの高橋酒店)
※現在は閉店されています(涙)。
川沿いをしばし歩くと登場するのが、憧れの「高橋酒店」。ずっと行ってみたかった老舗酒屋の角打ち。
とはいえ、一人で風情のある角打ちへの入店は、毎度ほどよい緊張が走る。
そんな緊張感を一気にかき消してくれたのが「大丈夫だから入り~!」と声をかけてくださった常連さんたち。
陽気な常連さんや優しい店主のお兄さん、皆さん温かくて愉しい一杯。「昔は目の前の川に酔っ払ったお客さんが落ちていた」なんてエピソードや、「高倉健さんの母校がそこあるんだよ」なんてお話を伺ったり。
(風情のある宮原酒店)
※現在は閉店されています(涙)。
途中、博多から来ていたおやじさんと仲良くなり、酒場やお酒の話に花が咲く。自分の親世代の方と話をするとなんだかホッとする。
その後「宮原酒店」へ。他にも1~2軒まわってすっかり酔っ払いの出来上がり。
見知らぬ駅で立ち尽くした夜
折尾でたっぷり呑んで、かなりイイ気分で酔っ払った。そろそろ帰ろうと、折尾駅から鹿児島本線の電車に乗り込む。
今日はたくさん歩いて足が疲れたなぁ。電車の椅子、座り心地がいいなぁ。
ウトウト……………zzz。
ハッ、寝てしまった。とりあえず降りなきゃ!と電車を降りると、北九州市なのかどうかも定かではない見知らぬ駅だった。
(イメージ)
久しぶりにやってしまったーーー!しかも旅先で。一番やっちゃいけないやつだよこれは。
実は、過去にも恥ずかしながらこんな寝過ごし経験がある。平井から武蔵小金井に行ってしまったりとか、大井町から西大宮に行ってしまったりとかさ。でも、そんなの可愛いもんだよ。
どこだよここ!!!
シーンと静まり返り、虫のさえずりが聞こえる。周りを見回すと山々が広がりそれはそれは緑豊か。
とりあえず駅員さんに聞こうと人を探すも、無人駅で誰もいない。場所が特定できない見知らぬ駅のホームでポツンと一人立ち尽くす。
本当に誰もいない。この状況に一瞬で酒が抜け、背中が凍りついた。
どうしよう……本当にどうしたらいいんだろう。
20分程経った頃、まさかの電車が来た!どこへ行くかわからないけど、とりあえず乗るしかない。
勢い良く電車に乗り込み、藁にも縋る思いで「小倉へ行きたいんですけど、まだ電車ありますか?」と、乗車していたお姉さんに尋ねる。
(スマホで調べるという動作がぶっ飛んでしまうほど、気が動転していた)
すると、「これが終電なので、直方駅からタクシーで行けますよ」とお姉さん。
これが終電だったとは、本当に本当に危なかった。
(直方駅の大関魁皇像)
そんなこんなで、なんとか無事に直方駅へ到着。
そしてタクシーで小倉まで。行き先を伝えるとタクシーの運転手さんが「えっ、小倉?」と驚いていた。そりゃそうだよね。
お優しい方で、「あの山からの夜景がキレイなんだよ」とか、「あっ、狸が通ったねぇ」とか、「北九州市は昔は危なかったけれど、今はそんなことないよ」なんて、北九州に纏わるお話を伺ったり。
そんなこんなで、会話しながら小倉への道を楽しんだわけです(もはや、少しでもプラス思考に考えたい)。
で、お支払いは1万円足らず……
せんべろしてタクシー代1万円ってバカかよ!
(気づいたら筑前大分という駅、もはや北九州市を越えてしまっていた)
今考えると、直方駅近くのホテルや漫画喫茶を探して始発まで時間をつぶせばよかった。
そんなこんなで、飲んだ後に電車で座ってはいけない、ベロベロになるまで飲んじゃいけないと心に誓った夜。ああ本当に恐かった。
こんなヘマをする方はあまりいないと思いますが、お気をつけくださいませ。
ちなみに、翌朝は「高橋酒店」でおすすめいただいた、小倉駅付近の「資さんうどん」で朝ごはん。こちらは嬉しい24時間営業。
ほわほわもちもちのうどんが、二日酔いのカラダに染み渡る。冬場はおでんもありますし、お酒も飲めます。
という訳で今回こんな感じで終わりです。またお会いしましょう。
書いてる人
せんべろnet管理人のひろみんと申します。都内在住の一人飲みや昼飲み、酒場探索が好きな酒飲み女。立ち飲みや大衆酒場、簡単レシピなど投稿しています。ちょっと一杯のつもりが二千円。休肝日は週3目標。 何故せんべろなのか?私がせんべろnetをはじめた理由 掲載についてなどお問合せ |
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